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「上手くいっていない」ことを誰にも相談できない・・・・・自己啓発本には載っていない現場視点の「孤独な社長の裏マニュアル」です。

有限会社アズモード   代表取締役 宮脇 睦

【第9回】twitterで笑う人。クラウドの芸歴は長い

2009年09月28日|トラックバック(0)

POINT

『Twitterの正体』
『IT業界に多い一発芸』
『クラウドとは楽天市場』
『いま、やるべきこと』

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■Twitterの正体
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Twitter(ツイッター)をご存じでしょうか。最近、一般メディアも盛り上げに加担しているネットサービスで、投稿内容をリアルタイムに参加者全員でシェアできる点はチャットに近く、140文字までの文字数制限からつぶやきブログ・ミニブログなどと呼ばれます。そして類するサービスが雨後の竹の子のように次々と現れているのですが、私はあの「セカンドライフ」の悪夢と重ね、またかと呟いてしまいます。

セカンドライフとは仮想空間に作られた「別世界」で経済活動も行えることで注目されメディアから大企業まで一斉に飛びつきました。ところが日本では利用者は伸びず、いまではそれが失敗だったと語るものすらいません。 Twitterにも同じ匂いを感じます。「お好きな人」は参加するでしょうが、他人の呟きを追いかけ続ける暇人はそれほど多くありません。

呆れるほど次から次へと「新サービス」や「新潮流(トレンド)」が量産されるIT業界。業界の利害によるもので、そこに利用者の利便性はありません。そして殆どが「商売用」では不要です。


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■IT業界に多い一発芸
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実はIT・コンピュータ業界は歩留まりの時代に突入しています。マイコンからパソコンへ、パソコン通信からインターネット、MS?DOSからウィンドウズ、そしてワープロ専用機から一太郎・ワード、電卓からロータス1ー2ー3にエクセルと目に見える進化の時代が終わったのです。ブラウザやメーラーは絶えず進化していますが、同時に取り扱うデータ量が画像や動画の増加により処理速度は相殺されています。また一般的な利用者にとってADSLと光回線の違いはダイヤルアップからISDNに乗り換えた時ほど感動はありません。さらにいえばウィンドウズはXPからVistaへと進まなかったのは「古いXPで充分」という民意のあらわれです。

ところが歩留まりがばれては困る人たちがいます。ハードメーカーやソフトメーカーは新製品が売れなくなるのでもちろんですが、IT系のメディアやそこで執筆しコメントを寄せる「識者」、そして「コンサルタント」です。同じ「ネタ」を使い廻していては飽きられてしまいます。そこで次々と一発ギャグが生み出されます。Web2.0、セカンドライフときてTwitter。彼らが食いつなぐために「新ネタ」です。


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■クラウドとは楽天市場
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最近は芸歴20年で40歳手前の若手芸人という奇妙な肩書きが流通していますが、IT業界ではクラウドがこれに当たります。クラウドとはネット上にデータをおき、同じくネット上で提供されるアプリケーションを利用するもので「これからはクラウドの時代」とこれまた業界団体の総力を結集して盛り上げており、日経新聞を広げてこの文字をみない日はありません。

しかし、すでにASP(アプリケーションサービスプロバイダー)として2001年、いまから8年前には同じ内容で提唱されており、ネット上で完結するという意味では楽天市場のRMS(楽天マーチャントサーバー)の完成度はともかくネット内で完結するサービスとして創業当時から提供されています。広義では「レンタルサーバー」も同じ色分けができます。これらを善悪で判じるのではありません。古いものに別の「レッテル」を貼り売りさばくのは販促の常套手段です。ただ商売としてWebに取り組んでいるならば、IT業界の「新」とはその程度のものだと覚えておくべきでしょう。

余談ですが往年のバラエティー番組「オレたちひょうきん族」の放送開始時、ビートたけしはツービート結成から10年と経っておらず、タモリが「笑っていいとも」をはじめたときも同じぐらいの芸歴で、明石家さんまが「妖怪人間しっとるケ」を演じたのは29歳。彼らと「若手芸人」を比べるのは残酷かも知れませんが、当時は芸歴10年でベテラン扱いされていたものです。


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■いま、やるべきこと
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ブログも含めたCMSがトレンドとされています。ホームページ制作業者に依頼せずとも自分たちで更新ができて便利だと。しかし一般論でいえばCMS型はSEOに不向きな仕上がりとなります。
ざっくりとした説明ですが、CMS型はテンプレートで表示を制御していることから、「差別化」できるのは見た目だけとなり、これがSEOを阻害するのです。IT業界人が述べる「トレンド」とは既に述べた大人の事情が大半です。しかし、声高に叫ぶ人が少なくなった「SEO」は今でも有効で、検索エンジンの上位に表示されることが商売上有利であることに変わりはありません。そして客のメーラーに直接届く「メルマガ」の販促効果は依然として高いのです。有効な手法でも飽きられると「流通」しなくなる点もテレビタレントと重なります。

ネット通販やWebビジネスで停滞感を覚えると「新●●」に飛びつきたくなります。しかし飛びついてほくそ笑むのはあなたではなく業界関係者です。Twitterで呟いても客が聞いていなければ(利用していなければ)まったくの無駄骨です。新しいネットサービスは客が「ねぇ、まだやらないの?」と訊ねてきてからでも充分間に合います。そしてこれは経験則。上手くいっていない時は基本が疎かになっています。新しいものに飛びつくよりも今あるものを見直してください。


◆社長のための裏マニュアル
「IT業界のトレンド情報はリアルビジネスにあまり役立たない」

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