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「上手くいっていない」ことを誰にも相談できない・・・・・自己啓発本には載っていない現場視点の「孤独な社長の裏マニュアル」です。

有限会社アズモード   代表取締役 宮脇 睦

【第19回】ツイッターはやるな

2010年07月26日|トラックバック(0)

POINT

『ツイッターは効果がある』
『アンケートは真実を述べない』
『自己弁護で回答するもの』
『ツイッターが無理な人』

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■ツイッターは効果がある
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第14回の「ツイッターをはじめるまえに」で、ツイッターの商用利用に疑念を呈しましたが、あれから時が経ち、疑念が懸念、そして確信にかわり、いまはWeb担当者にこういいます。

「ツイッターはやるな」

特に通販事業のWeb担当者は注意が必要です。前述の回で、パソコンメーカーのDELLの成功事例として紹介される300万ドルの売り上げとは、DELLの売り上げの0.02%に過ぎないと「実像」にフォーカスしました。その他にも、利用企業の「成功事例」が各種媒体で紹介されますが、数字で証明されるものはあまり多くありません。また売り上げや予約が数倍になったという記事も、元の数字が明示されなければ「論拠」にはなり得ません。

2010年6月28日発表されたIMJモバイルのアンケートで、ツイッター利用企業の4割以上が「効果を実感」とあります。 この結果を持って「ツイッターは効果がある」とするのは正しいのでしょうか。それでは内訳を見てみましょう。


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■アンケートは真実を述べない
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非常に効果がある・・・4.8%
効果がある・・・36.9%
どちらともいえない・・・25.0%
効果がない・・・3.6%
全く効果がない・・・1.2%
効果が計れていない・・・21.4%
わからない・・・7.1%
(IMJモバイル PDF資料より)

「非常に効果がある」「効果がある」をあわせて41.7%、 「全く効果がない」「効果がない」の合計値が4.8%で「効果あり」の圧勝に見えますが、私が注目するのは「どちらともいえない」「効果が計れていない」「わからない」という「あいまいな回答」で、この合計は53.5%です。

顧客満足などを測る調査で「ふつう」という選択肢は統計が不鮮明になるので好ましくありません。「可もなく不可もなし」という「評価」ではなく、「考えていない」や「印象にない」ときに便利な選択肢が「ふつう」という「あいまいな回答」だからです。そして、このアンケートに多かった「あいまいな回答」は「語るほどのメリットがない」と読み解くこともできるのです。


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■自己弁護で回答するもの
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さらに、このアンケートの回答者が、ツイッターの担当者であった場合、「効果はあるか」という質問に「ない」と答えるのは自分の仕事を否定することになります。効果がないと認めないためには「どちらともいえない」と「あいまいな回答」を選択する気持ちを否定できません。

そして「ツイッターをやるな」とまで述べる理由はここからが本番です。わずか140文字の気軽さが投稿(ツイート)を誘発します。著名人をフォローし、取引先にフォローされ、タイムラインを埋め尽くすリアルタイムなやり取りが活発なコミュニケーションのようです。しかし、その楽しい時間が問題なのです。

Web担当者の仕事はツイッターだけではありません。アクセスログを解析し、検索エンジンにあらたにインデックスされたキーワードを見つければ、より上位になるようにSEOを充実させると同時に、購入ページへの誘導が正しく機能しているかを確認します。これは毎日の仕事で、次回詳しく述べる予定です。


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■ツイッターが無理な人
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リスティング広告のチェックも日々の仕事です。クリック状況を確認し、入札金額を調整し、キャッチコピーを見直します。一日当たりの広告予算の上限は設定できますが「月間」でみると、使い切れていないこともあり、毎日チェックしなければならないのです。

会社によっては「売り上げ管理」「在庫管理」「入金管理」まで担っているWeb担当者もいることでしょう。その他に「販促企画」「コンテンツ制作」など、仕事がなくなることはありません。

「やるな」とまで断言するのは、売り上げを伸ばすためのルーティンワークをみっちりやっていると、呟く時間がなくなるからです。 大企業のように作業分担がしっかりなされているのならともかく、 「兼任」「かけもち」を余儀なくされる中小企業のWeb担当者が「つぶやき」まで手を出し時間を浪費すれば日常業務が疎かになることもあります。

さらに箴言を続けます。

「メルマガやブログを活用できない人にツイッターは無理」

告知や宣伝にも使えますが、ネットツールの特徴は「双方向性」 を活かした「コミュニケーション」です。メルマガは読者のリアクションを想定して文章を書き、ブログはコメント欄が埋まりやすい「ネタふり」に、ツイッターは「リツイート」を期待します。そして「反応」には「即レス」し関係を深めます。メルマガやブログで、こうした「コミュニケーション」がとれていないWeb担当者が、ツイッターになって突然成功するというのは都合の良い妄想です。ツイッターのタイムラインが素早く流れ(フォローした人間の投稿が多い状態)たとしても、それはコミュニケーションではなく、それぞれの勝手なつぶやきの集合体に過ぎないのです。

しかし、口べたのトップセールスマンがいるように、ネットコミュニケーションが苦手でもモノを売ることはできます。前述のように日々のアクセス状況から客の希望を具体化し、広告の費用対効果が最大限になるように仮説と検証を繰り返していればツイッターなどなくてもモノは売れます

最後にツイッターの雑学的余談を。ツイッターをきっかけとした恋模様を描くドラマとして注目された上野樹里、瑛太、主演のフジテレビのドラマ「素直になれなくて」。平均視聴率を見れば「11.22%(関東地区)」で、同時間帯の前作「不毛地帯」の「11.93%」と大きな開きはないのですが、同じく木曜日にテレビ朝日(関東地方)で放送されていた「同窓会(14.62%)」のほうが話題を集めました。こちらはタイトル通り「同窓会」がきっかけ。ネットではなく「リアル」の接点のほうが感情移入しやすい
ということでしょうか。


◆社長のための裏マニュアル
「Web担当者につぶやいている時間はあまりない」

 

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