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「上手くいっていない」ことを誰にも相談できない・・・・・自己啓発本には載っていない現場視点の「孤独な社長の裏マニュアル」です。

有限会社アズモード   代表取締役 宮脇 睦

【第21回】社員を戦力化する「日付」の使い方

2010年09月27日|トラックバック(0)

POINT

『夢に日付をいれる理由』
『一日で結果が出たリスティング広告』
『社員のキモチ、わかっているツモリ』
『達成日を記す』

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■夢に日付をいれる理由
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今年の初夏、母校で高校生向けにちょっとした「講演」を行いました。「はたらく」をテーマに、OBや協力者が経験を語る企画で、私はそこにサブテーマとして「夢の叶えかた」を加えました。さわり(要点)は「紙に書く、日付を入れる」です。GMOインターネット社長の熊谷正寿さんや、「ワタミ」グループの会長の渡邉美樹さんが提唱する「夢に日付を入れる」とは、日付から逆算して夢まで辿り着く「最適解」を何度も練り直す飽くなき成功への追求により実現するものですが、私のそれは怠惰な人間の編み出した生活の知恵です。

紙に書くのは忘れないため、日付を入れるのは夏休みの宿題、怠惰な凡人は期限を切らなければやる気がでないのです。こうして期限を切り、「小さな成功」を繰り返すことで次第に「大きな成功」 も不可能ではないと「知る」ことが大切だという話しです。これをビジネスに応用します。部下の能力を戦力化するためにも「日付」 が鍵となります。


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■一日で結果が出たリスティング広告
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ネットの商売に「必勝法」などありません。ある業界では通用しても、別の業界では効果を発揮しない施策も多く、トライアンドエラーを繰り返し「最適解」を模索します。その中で唯一必勝法があるとすれば「スピード」です。思い立ったが吉日と、アイデアはすぐに実行に移し効果測定することで、「このやり方は失敗だ」と他社に先んじて検証することができ、成功すればライバルが追いつくまでの間の「先行者利益」を甘受することができます。

ある会社で「リスティング広告」の出稿キーワードと入札価格を見直すと、その日のうちに「結果」がでました。インプレッション数(表示回数)の少ないキーワードでしたので「翌日」に見直していたら、「結果」は1週間後になるか1ヶ月後になるかわからず、 キーワードそのものの出稿を取りやめていたかも知れません。しかし、この会社も以前は次に紹介する企業のように動きはいつも緩慢でした。

この企業では上司がコンテンツの作り直しを指示したところ1ヶ月後になっても完成していませんでした。担当者に理由を尋ねると、分からないところがあり、上司に尋ねようとしたところ、忙しそうで訊ねるタイミングを探しているうちに時間だけが過ぎていったというのです。


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■社員のキモチ、わかっているツモリ
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前者は緩慢な動きを克服するのに「命令に日付」をいれていました。●月●日●時までに達成とホワイトボードに書き込み、これを上司が毎日のように「どうなった」と進捗状況を訊ねるようにしたのです。これを「確認」ととるか「ウザイ」とするかは社員の感受性に任せますが、確実に作業の「優先順位」を上げることができます。多くの人は、しつこい督促から逃れようと、作業を優先するもので、リスティング広告の「当日対応」はこの賜です。

ここで「社員」の気持ちを見てみましょう。大半の社員は極力トラブルを避け、同僚と大過なく過ごしたいという欲求を抱えています。ここから作業の「優先順位」を職場の「空気」から決めるようになります。先ほどの「上司が忙しそう」という理由も「空気を読んで」の独り合点です。職場は仕事をする場で、仕事は利益という結果を出すために存在し、利益は空気に優先する・・・という発想は経営者のもので社員のそれではありません。辛辣な表現になりますが、一定のストレスを与えなければ「仲良しごっこ」が、社員にとっての最優先課題になってしまうことがあるのです。

また「毎日確認」をしなかったとします。そして「締め切り」が過ぎても、社員の「自主性」に任せて報告を待ちました。我慢も限界となり社長(あなた)は訊ねます。

「あの件はどうなった」

一部の社員は「未達成」を心より詫びるでしょうが、少なくない残りの社員は頭を下げながら心の中でこう思います。

「いまさら?」

平たく言えば逆ギレです。


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■達成日を記す
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そもそも「締め切り」を守る社員は確認しなくても「期日前」にあげてくるものです。仕事上の「締め切り」とは最低限のノルマに過ぎず、前倒しで達成することで「不測の事態」に対応できるようにするのが「デキル社員」で、彼らにはそもそもこうした心配は不用です。計画性に乏しく、自己管理能力が低い社員をどう使うかが本稿の主旨です。

計画性も自己管理も「能力」のひとつですが、任務遂行能力の全てではありません。作文能力や情報整理力、写真やイラストといった「技術力」に長けていれば、それは立派な「戦力」で、要は「使い方」の問題であり、計画性や自己管理が苦手な社員でも「命令に日付」をいれて「毎日確認」をしてあげることで、ポテンシャルを十二分に引き出すことができるということです。

「小学生じゃないのだから」。「毎日確認」をレクチャーした社長が不満げに漏らすので私は残酷な真実を告げます。

「自主的に計画を定め、水準以上の仕事を達成しつづける社員がどうなると思います? 多くは独立するか、よりよい職場を求めて転職するものですよ」

実はこれは会社員時代に、ある経営者から聞いた話で、その後、 私自身が「体験」したものです。自己管理が苦手だと気がついたとき「8月31日(夏休み最後の日)」を設定しなければ宿題などするわけがないと「確信」します。当時で30年近くも「自分」と付き合っているので手の内は読めています。それを逆手に取り、自分の仕事にはすべて「日付」をいれていったのです。そして気がつくと「独立」していました。もちろん忘れてしまうので「紙に書いて」。

経営者から聞いた言葉には続きがあります。

そこそこの社員を使いこなすほうが組織は安定するんだよ」

日付を入れることで現有戦力の「最適化」ができ、企業の基礎体力が上がるという夢のような話しでした。

◆社長のための裏マニュアル
「期限を設定すると社員は意外なほど効率的に働く」

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