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「上手くいっていない」ことを誰にも相談できない・・・・・自己啓発本には載っていない現場視点の「孤独な社長の裏マニュアル」です。

有限会社アズモード   代表取締役 宮脇 睦

【第22回】ゲゲゲの幹部養成法。士官と兵士と進軍ラッパ

2010年10月26日|トラックバック(0)

POINT

『人材には2種類ある』
『ゲゲゲの人材育成方法』
『放任と放置プレイの違い』
『士官の覚悟』

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■人材には2種類ある
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人は石垣、人は城。とは「風林火山」でお馴染みの戦国武将 武田信玄の残した「甲陽軍鑑」の一節で、「人は堀」と続きます。一般的に「人材が大切」と解釈されますが、わたしは加えて「適材適所」という含意をそこにみつけてしまいます。石垣のような頑強な人材、城を支える建材のような真っ直ぐな人間に、堀にはまる粗忽者と。信玄公に遠く及ばないまでも、私も人材には適性があり、大きく分ければふたつと考えています。それは「士官」と「兵士」です。ここでの士官とは管理職やリーダーのことで、兵士は部下や作業員を指します。

組織において本人の「やる気」と「能力」が比例するわけではありません。一般的に出世とは能力が認められたことで、モチベーションが高まるものですが、出世を重ねるごとに輝きを増す人材と鈍るタイプがいます。前者はチリの落盤事故による極限状態でも作業員達をまとめ上げたルイス・ウルスアさんで、後者は「ミスター年金」という看板を背負い乗り込んだ厚生労働省で部下である官僚にそっぽを向かれた長妻昭前厚生労働大臣でしょうか。

リーダーには向き不向きがあります。そこで今回は「士官」、つまり「幹部候補」の見分け方について。


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■ゲゲゲの人材育成方法
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2010年4月から9月まで放送されたNHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で、向井理さん演じた漫画家「水木しげる」 は、ことあるごとに家族や会社を、自分を隊長とした一個小隊などと称し状況を説明しました。私が子供だった「昭和時代」には、 「戦争を知っている大人」は多く、「敵前逃亡」や「進軍ラッパ」 といった戦争関連キーワードが日常会話に溢れていたことを思い出したものです。そしてもっとも簡単な「幹部候補」の育て方は、水木しげる先生同様に隊を率いてみることです。本稿ではドラマの人気に便乗して「ゲゲゲの幹部養成法」と呼ぶことにします。

これはと思う人材に部下をつけます。部下は社員に限らず、パートでもアルバイトでも結構です。とにかく、本人の裁量で動かせる人員をあてがうのです。そしてミッションを与えます。売上アップ、新規事業アイデア、合理化、コストダウン、省力化、在庫管理でもいいでしょう。具体的なほうが効果を検証しやすいのですが、実は与えるミッションに意味はなく、部下を与えることそのものに意味があります


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■放任と放置プレイの違い
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素養が端的に表れるのが「部下」との接し方です。部下の使い方には個性が表れ、才能を借りる、能力を引き出す、技術を教育するなどと様々ですが、あてがわれた部下を部下として接することができるのが士官向きの性格です。まるで禅問答のような答えですが、 反対に士官に不向きな人は部下を持て余すのです。持て余してイジメだす人もいれば、ご機嫌とりに走るもの、あてがわれた部下を自分の仕事を奪う「仮想敵」として戦争をはじめだす「やから」もいます。「栴檀は双葉より芳しい」というように、備えている資質は隠しようがありません。

但し、注意すべきは「放任と放置」の違いです。ときどき「任せる」を「放置」と同義で使う社長がいますが論外です。それは赤ちゃんに自転車を漕げといい、小学1年生に「解の公式」を解けと強要するようなものです。踏まれて伸びる麦であっても、双葉を踏めば再起不能です。将来の幹部候補生なら、細心の注意をはらって「見守る」ことが必要です。

放置を回避するために「報連相」を徹底します。子細を報告させ、連絡を徹底し、相談に乗ります。特に「相談」が重要です

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■士官の覚悟
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相談されても答えを提示するのは最後の段階です。経営方針などから結論が出ていてもグッと言葉を飲み込み我慢して、こう訊ねます。「で、どうする?」

一隊を預かる士官に求められるのは「決断」です。「優柔不断」 では時間と兵力をいたずらに消耗します。例え間違った決断でも、 行動により局面が変化し、打開策が見つかることもありますが、右往左往ではなにもはじまりませんし、だいいち右往左往するのは部下の仕事です。極論すればリーダーの仕事とは「決断」だけなのですから。

下した決断の数が、部下が寄せる信頼の「よすが」となります。 その訓練の場が「相談」です。前述の「ゲゲゲの女房」で「水木しげる」は漫画道を突き進むという「決断」をします。その後、不渡り手形を受けとり、原稿料を値切られるなど、貧乏生活は続くのですが、リーダーの揺るぎない決断によりに松下奈緒さんが演じた「女房」は安心して銃後を守ったのです。

最後に幹部候補を見分ける際の注意です。士官の適合と能力は連動しません。士官に不向きでも実業務が得意な「兵士タイプ」もいれば、実業務が苦手な「士官体質」もいます。両者が揃ってはじめて「強い組織」になるのですから、幹部候補と目をつけたスタッフが「兵士体質」であっても気にすることはありません。また、「適材適所」の視点からふるいにかける方法を紹介しましたが、「士官」の技術は後天的に身につけることもできるので「絶対条件」でないことをお忘れなく。


◆社長のための裏マニュアル
「部下をもたせると"人間性"があらわとなる」


 

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