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「上手くいっていない」ことを誰にも相談できない・・・・・自己啓発本には載っていない現場視点の「孤独な社長の裏マニュアル」です。

有限会社アズモード   代表取締役 宮脇 睦

【第25回】タイムマシンにお願い。未来予想図でビジョンを示す

2011年01月24日|トラックバック(0)

POINT

『準備不足と思いつき』
『無節操か? 楽天市場のイベント戦略』
『時間の見える化』
『広告代理店の季節感』

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■準備不足と思いつき
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タイムマシンが欲しい。今年高校受験に挑む甥が嘆きます。この期に及んで勉強不足に気がつき、過去に戻りたいというのです。気持ちは分かると同意するのは、人心掌握術である「Yes・But話法」です。まず、「Yes」と認めることで相手の認知欲求を満たし味方だと錯覚させてから、奈落の底に・・・もとい、「But」と間違いを正すと素直に聞いてくれます。甥への「But」は、こうです。

「おまえには嘆く暇すらない。英単語をひとつでも多く覚えろ」

妄想する余裕があるということは、真剣さが足りないという突っ込みは見逃してあげました。

サイトを運営していて「タイムマシン」を熱望することは多いのではないでしょうか。ミスやトラブルだけではなく、クリスマス、 正月といった季節イベントを直前にして、準備不足に気がついた時です。結果的に「突然の指示」をだすことになり、繰り返されると社員は指示をこう思うようになります。

「また、はじまった」

突然の指示とは社長の「思いつき」で、「余計な仕事」が増えたと錯覚するのです。もちろん、季節イベントの企画や準備も社員の仕事ですが、「指示」という「命令」の前に「やらされてる感」が先に立つのです。これは両者にとって不幸な錯覚です。

そこでタイムマシンを用意します。このタイムマシンは過去には戻れませんが、未来をチラ見することはできます。


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■無節操か? 楽天市場のイベント戦略
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ネット通販で「季節感」や「イベント」は重要です。購買行動は「感情」に左右される部分が大きく、「季節」を活用し、リアルの「イベント」には乗っかるのが正解。「東北楽天ゴールデンイーグルス」をグループに持つ「楽天市場」で「千葉ロッテマリーンズ日本一おめでとうセール」を開いたようにです。無節操と非難する声もありますが、「楽天市場を利用するロッテファンのために」とすれば論理的整合性は確保できます。ちなみに、私が広告プランナーなら

「ロッテ日本一おめでとう。日本一の球団に勝ち越した楽天イーグルス応援セール」

とロッテの優勝に便乗の上に、リーグ戦の対戦成績13勝11敗と勝ち越している事実を援用してブラックユーモアに仕立てます。

冗談はさておき、どの球団が日本一になるかは分からなくても、 日本シリーズが行われる時期は決まっています。ところがこうしたイベントの時期は、うっかり忘れることが多く、突然の指示に社員は楽天市場でタイムマシンを探します。


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■時間の見える化
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まず、システム手帳を用意します。なければ、予定が書き込めるタイプの大判のカレンダーでもOK。あとはこれに年間の予定を書きこむだけです。システム手帳やカレンダーの「一覧性」は、月間や週間といった予定を把握するのに長けています。グーグルカレンダーやスケジュール管理ソフトは直近の情報管理は得意でも「アバウトな未来を眺める」には不向きなのです。

手書きにも意味があります。人の記憶のメカニズムは「余計な情報」も収集しており、カレンダーに手書きした場合、左上なら月初、右下なら月末といった「位置」も情報として扱うのです。手帳ならページの上部、中部、下部をビジュアルイメージで処理しており、こうした「余計な情報」が「時間(日時)の概念」として定着されます。時間は目に見えませんが、カレンダーや手帳の「位置」 に置き換えることで「見える化」できるのです。それは「実物」がある強みでもあります。反対にコンピュータでは、望む情報は「中央(見やすい位置)」に表示され「時間軸」をイメージしにくく、 ましてや触れることのない「データ」を「体感」するのは難しいのです。


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■広告代理店の季節感
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仕事でシステム手帳を使っているなら、昨年の手帳を開いて、書き込んであるイベントを拾い出します。営業日報を保存している会社なら、昨年の日報から「イベント」を抜き出せば、近未来(むこう1年)をチラ見できるタイムマシーンの完成です。

いままでイベントをやったことがなく、システム手帳もつけたことがないという方にはこんな方法もあります。2011年の例で言えば、日経新聞の1月1日朝刊に「年間予定2011年」という特集があります。ここから、イベントに使えそうな予定を抜き出すのです。例えば3月からイベントとして使えそうな予定を抜き出すとこうなります。

  3日博多駅新駅ビル開業(博多・九州関連商品)
  5日Jリーグ開幕(スポーツ関連、飲食、レジャー業)
 12日九州新幹線鹿児島ルートが全線開業(鹿児島・九州関連商
     品、レジャー業)
 21日フィギュアスケート世界選手権(日本人選手が優勝すればお
     めでとうセール)
 25日プロ野球セ・パ両リーグ開幕(スポーツ関連、飲食、レジャー業)
 31日家電エコポイント終了(家電)

  ※括弧内は関連する業界やセールイベント。

こうした「未来」は漠然と覚えていても、具体的な日時を忘れていることが多く、気がついた時には「後手」になっているのです。
しかし、こうした「予定」を書き記しておくことで、「ちょっと未来」を見ることはできるようになり、22世紀生まれの「ドラえもん」を待つ必要はありません。そして「未来」に向けての指示をだしていれば、社員は「うちの社長はビジョンがある」と錯覚してくれることも期待できます。なぜなら、多くの人は「目先」しか見ていないからです。

未来に指示を出すことを少し気取って言うなら「ビジョンを示す」です。そしてこれは社長にしかできない、もっとも大切な仕事です。

 
◆社長のための裏マニュアル
「年間予定をもとに作業指示、割り振りを考える」

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